ストーリーの9割は『障害』で出来ています
当ブログでは、ラノベを書くための生々しい技術をお伝えしていきます。
ただし、更新している僕自身がラノベ新人賞に落ちまくっています。
ですので、あくまでこのブログのタイトルは『ラノベ新人賞の落ち方』です。
紹介された技術を駆使しても、良いラノベがかける保証は1ミリもありませんので、それをご承知の上で、肩の力を抜いてお楽しみください。
----<キリトリセン>----
えー、前回からの続きです。
物語は、『最初はこうだった人物が、最後はこう変化しました』という構造になっている。 コレです。
例にも出しましたけども↓↓↓
妹なんて大嫌いだったが
↓
(色々あって)
↓
妹の考えも認めてやることにした
……みたいな。この変化が読者さんに満足感を与えてくれます。
で、この例でめっちゃ気になってるところがあると思うんですけども。
ええ。
「まんなかにある(色々あって)って何だよ!」 という話です。
これが今回の主題、『障害』です。
これめっちゃくちゃ大事なので絶対覚えましょう。つか一度聞けばだいたいわかります。
----<キリトリセン>----
物語っていうのは、最初と最後に『人物の変化』があるけども、それ以外は全部『障害』みたいなモンです。
例えばですよ。
主人公が兄だとして。
まず物語の冒頭で、大っ嫌いな妹が登場したとします。
そんでもって、やむを得ない事情で協力しなきゃいけないことになったとします。
『こんなムカツク妹と、これからうまくやっていけるのだろうかー!』 ってやつですね。
で、これ。
「実はお兄ちゃんのことが好きでした!」
「マジで!? なんだ、ぜんぜんうまくやっていけそうじゃん!」
ってなったら話が終わっちゃうんですよ。
バトルものでも一緒です。
第一話で簡単にラスボスを倒せたら話が終わってしまうんです。
例外的な作品の話は今するんじゃない。そんなこた僕だってわかってるけど話を簡略化してわかりやすくしてるだけです。
そんでね。
誰が立ち向かっても倒せないめっちゃ強いラスボスを、さらに四天王が守っていたりします。
第一の四天王にすら勝てなくて、新たな武器が必要になったりします。
その武器を使いこなすための修業が必要になったりします。
一人では勝てないので仲間も集めなければいけないかもしれません。
これですよ。
ラストシーンに辿り着けない『障害』。
これに直面して、悩んで、努力して、工夫して、やっと攻略するという『行程そのもの』が物語なんです。
ですので何回も使っている例を書き直すと以下になります↓↓↓
妹なんて大嫌いだったが
↓
(色々な障害を乗り越えて)
↓
妹の考えも認めてやることにした
ですね。
この『障害』の部分こそが物語のメインディッシュです。
業界用語では『葛藤』と言うことが多いですが、まあ覚えなくて大丈夫です。
何十冊も発売しているのに完結していない週刊少年マンガは、まだ誰も結末を読んでいません。
なのに面白い。ファンが楽しみにしている。
これは皆さん、この『障害』を楽しんでいるんです。
----<キリトリセン>----
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