作品の良さを見抜きましょう

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 wikipedia 海軍カレー より
 






 どうもです。

 飯テロ画像でこんばんわ。



 個人的には、美味しそうな物の写真って幸せになれるので好きです。

 ただ、海外では飯テロのことを「フード・ポルノ」って呼ぶらしいですね。



 なんか、わかります。





  ----<キリトリセン>----



 当ブログでは、ラノベを書くための生々しい技術をお伝えしていきます。
 ただし、更新している僕自身がラノベ新人賞に落ちまくっています。

 ですので、あくまでこのブログのタイトルは『ラノベ新人賞の落ち方』です。

 紹介された技術を駆使しても、良いラノベがかける保証は1ミリもありませんので、それをご承知の上で、肩の力を抜いてお楽しみください。



 ----<キリトリセン>----





 えー、いくつか記事を書きましたが。

 あとでまた説明しますっつって放ったらかしになってる奴を一つ消化しましょう。



 
 ①『好き』と『嫌い』

 ②『上手い』と『下手』

 ③『面白い』と『面白くない』



 ……以上の3つは、それぞれ別の独立した概念です。





 今もうSNSとかめっちゃ普及してるので、どこの誰でも情報を発信できますよね。

 するとですよ。

 アニメとか見て、色んな人が好き勝手に感想を発信しまくるわけですよ。




 「面白いからみんなも見ようよ!」 とか

 「僕はこのキャラが好きだよ!」 とか



 そういう微笑ましい感想から始まり、




 「また作画崩壊してる!」 とか

 「プロット雑!」 とか


 
 作品の作り方にまでつっこんだダメ出しまで、よく見かけますよね。



 まあ、良いんですよ。

 感想っていうのは自由です。



 アニメ一つ見て感想を言うのに、いちいちピシッと背筋を伸ばしていたら疲れちゃいますよね。
 
 きっちり自分の発言に責任を持つタイプの方も素敵だと思いますし、アニメくらい好き放題言いたい派の気持ちもわかります。
 
 みんなちがって、みんないい。



 なんでしたっけ。



   ----<キリトリセン>----


 

 
 みんなちがって、みんないい。




 ただし、それはカタギの人間の話です。

 油断してはいけません。


 
 ぶっちゃけ当ブログの読者層が全くわかりませんが、

 仮にも創作テクニックのブログですので、「ラノベを書きたい」「書いてみたい」という興味を多少なりともお持ちという前提で進めます。



 
 やっぱりね、「作品を見る目」は肥やしといた方が良いですよ。



 評論家になれって話じゃなくてですね。

 『作品の良さ』『凄さ』が見えるようになると、技術を盗めるようになるんです。



 そんでこれ、一朝一夕じゃできません。 

 何度も色んな作品を繰り返し見ることで、ちょっとずつ自分の中に浸透していきます。




 なので、慌てて猛勉強するよりもですね。


 前提となる知識を早い段階で自分の中に仕込んでおいて、

 普段の生活の中で、普段見ている作品たちから、

 自然に知識を吸収できるような状態にしておく

 
 
と、良いんです。





 センスセンスといいますが、センスっていうのは

 長年かけて自分の中に染み込ませた感覚の集合体です。

 先天性のものより、後づけで得たもののほうが多いもんです。



 
 当ブログでは様々な知識をご紹介していきます。

 ぜんぶ覚えないと傑作が書けない、なんてことは全くありませんが、

 事前に知識として知っておくことで、勉強の効率を上げることはできると思われます。




   ----<キリトリセン>----



 いつまで脱線するんだ、僕は。

 

 ええと。カレーでしたね。(?)



 細かいテクニックも大事ですが、 

 まずは大きな外枠、基本から行きましょう。



 
 
 ①『好き』と『嫌い』

 ②『上手い』と『下手』

 ③『面白い』と『面白くない』



 ……以上の3つは、それぞれ別の独立した概念です。



 作品の良さを見抜くときに、この①②③をごっちゃにしてしまうと混乱します。





 絵が上手いと一口に言っても、


 『写真みたいにリアルな絵を描く能力』

 と

 『めっちゃエロい魅力的な衣装を想像してデザインする能力』


 では全く違いますよね?


 


 ツイッターとかの感想で

 「なんという技術力!」「神作画!」「素人レベルのシナリオ!」とか書いてあっても無視してください。

 自分で創作したことない人は、99%テキトーに言ってます。

 ③だけを基準にして言ってます。
 








 まず①『好き』と『嫌い』です。


 これは、お客さんの好みを正しく理解して、きちんと再現して提供できる能力です。


 

 カレーで例えましょう。やっとつながった。



 僕はカレーが大好きです。


 母ちゃんが作ってくれるような日本風の黄色いカレーに、福神漬けが添えてあると最高です。

 ルゥはジャワカレーかな。プチ贅沢。




 僕がレストランに入って、おまかせで注文するとします。

 コックさんが僕の好みを見抜いて(もしくは事前に調査して)理想のカレーを出してくれたら、そのコックさんは『好き』を提供する能力に長けたコックさんです。



 僕が来店することが事前に分かっていなかったとしても、

 『カレーが好きな人は多いから』と、たくさん仕込んでいた場合も『好き』を提供する能力の一種ですね。



 お客さんが喜んでくれるジャンルやキャラ属性、それらの味付けなどを抜かりなく良い感じに組み合わせてくれている作品って、『わかってる』感じがしますよね。





 次に②『上手い』と『下手』。


 そのコックさんがカレーを作ると決めたとして、そのカレーを上手に料理する能力です。

 包丁さばきとか、火入れのタイミングとか、調味料の塩梅とか、いわゆる『技術』そのものです。


 ラノベで同じ情景を伝えるにしても、文章の書き方次第でスピーディーにもダイナミックにもモッサリにもなってしまいます。そういう地力ですね。



 大事なのはここです。

 もしも、このコックさんが僕に対してカレーじゃない料理を提供してきたとしても、

 この技術力の高さの評価には影響しません。




 神業の技術力で、僕の苦手なお好み焼きとか出されても、僕は「えー……」ってなりますが、だからといって『このコックさんは料理が下手』というわけにはならないのです。






 最後が③『面白い』と『面白くない』。

 

 カレーの場合だと『おいしい』と『おいしくない』ですね。


 これは、完全に『僕の感想』になります。

 大好物を提供されようが、高い技術レベルで調理されようが、おいしいと感じるか感じないかは、けっきょく僕の体感です。



 高級食材でカレーを作っても、美味しくないときは美味しくないし、 

 へったくそなお好み焼きを出されても、美味しいときゃあ美味しいんだから仕方ない。






 作品の良さを見抜くことに慣れていないと、この③『自分の感想』を基準にして作品を評価してしまいがちです。


 
 自分が面白いと思ったから、『この作品は上手い』

 自分がつまらないと思ったから、『この作品は下手』


 こんな価値基準を見かけた心当たりはありませんでしょうか。



 

 つまらないと感じても、技術レベルの高い作品は絶対にあります。

 そこから経験値を吸収できるかどうかは、自分次第です。

  



 「子供の頃は好きだった作品だけど、今見返したら稚拙だなぁ」

 とか、そんなんは気にすることありません!


 

 そうじゃなくて、


 『こんな萌えアニメ、俺は興味ないし面白さもわかんないけど

 人気があるってことは、何か人に喜んでもらえる工夫がしてあるのかな?』


 ってことに気づいてほしいのです。






 世にあふれる雑多な作品の中には、

 イマイチに見えるものもあるかもしれません。


 ですが、全てプロが自身の作品として世に出しているものです。

 出版社やアニメ製作会社が、ビジネスとして『儲けが出せる』と判断して制作しているものです。

 そしてかつ、一定数のファンがいます。




 頭ごなしに否定するんじゃなくて、ちょっとその魅力を理解して

 技術を盗ませてもらうのが良いんじゃないでしょうか。



 他ではない、あなた自身のために。(真面目か)





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 余談。

 まれに、お客さんの好みも技術力の問題もすっ飛ばして

 いきなり③「面白い!」に直撃させる作家さんがいたりします。


 なんなんですかね、あれ。
  




  ----<キリトリセン>----


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